条件は大切。
だけど、その先の情報も必要です
応募が少ない理由は、ひとつとは限りません。募集条件や勤務地、求人が見られる機会も関係します。文章を変えるだけで解決する、と考えないことが大切です。そのうえで見直したいのが、仕事の説明です。給与と休日は書いてあっても、何をするのかが見えない求人票があります。
「製造スタッフ募集」「未経験者歓迎」。こうした言葉は、入口として役立ちます。ただ、読む人が知りたいのは、その先です。
どんな場所で、だれと、何を手にして働くのか。そこが見えると、「自分にもできそうかな」と考えはじめられます。
職種の名前より、一日の流れを書く
同じ「製造スタッフ」でも、仕事の中身は会社ごとにちがいます。読む人がいちばん想像しやすいのは、一日の流れです。
たとえば、こんな書き方です。
- 8:30 朝礼。その日につくる部品と数を確かめます
- 9:00 機械で部品を削り、ノギスで寸法を測ります
- 12:00 お昼休み
- 13:00 午前の続き。できた部品を箱に詰めます
- 17:00 機械をそうじして、終わります
立派な文章でなくてかまいません。
時間と、そのときしていることを並べるだけで、働く姿がぐっと見えやすくなります。
「アットホーム」を、具体的な事実にする
「アットホームな職場です」は、よく見かける言葉です。けれど、読む人には、どんな職場なのかが伝わりません。
言葉のかわりに、そう感じる理由を書いてみてください。
- 社員は8人。いちばん長い人は、勤めて20年です
- 最初の1か月は、先輩がとなりについて教えます
- お昼は、みんなで同じ部屋で食べることが多いです
事実が並ぶと、読む人が自分で「あたたかい職場だな」と感じてくれます。
大変なことも、判断できる情報に変える
仕事には、大変なところもあります。
- 一日のほとんどが立ち仕事です
- 夏の工場は暑くなります
- 細かい作業が長く続く日があります
こうしたことは、書かないほうがいいと思われがちです。けれど、入ってから知ると、早く辞めてしまう理由になりかねません。
大切なのは、大変さと一緒に、どう向き合っているかを書くことです。
「夏はスポットクーラーを置いています」「1時間ごとに小さな休憩をとります」。それだけで、読む人にとっては大切な判断の材料になります。
同じ原稿を使う前に、読み手を思い浮かべる
前回の求人票を、そのまま出していませんか。書いたときと今とでは、来てほしい人が変わっていることもあります。
「経験のある人に来てほしい」のか。「未経験でも、長く働いてくれる人がほしい」のか。読み手がちがえば、書くことも変わります。
原稿を出す前に、ひとりの人を思い浮かべて、読み返してみてください。

